忍野八海の読み方は?池なのに海?歴史や伝説についても調査!

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忍野八海の読み方は?池なのに海?歴史や伝説についても調査! 旅行
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忍野八海という言葉を聞いたことがありますか?

 

忍野八海とは何のことで読み方はどう読むのでしょうか。

さっぱりわからないという方も多いと思います。

 

中には日本酒の銘柄か?と思う人もいるかもしれません。

 

確かに日本酒の銘柄に出てきそうなネーミングではありますが、『忍野八海』は日本酒ではありません。

 

「ではいったい忍野八海とは何?」と首を傾げる人のために、忍野八海の読み方を始め、その説明や忍野八海にまつわる伝説もご紹介していきたいと思います。

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「忍野八海」の読み方は?

「忍野八海」の読み方は?

忍野八海は、『おしのはっかい』と読みます。

 

忍野八海とは山梨県南都留郡忍野村にある8つの湧水池の総称です。

 

富士山の雪解け水が長い年月をかけて地層に濾過され、伏流水となって湧き出したものが8つの池となりました。

 

かつて忍野村は湖でしたが、度々の富士山の火山活動によって湖は枯渇したのです。

 

しかし、富士山の伏流水を水源とする湧水池がいくつか残りました。

 

その代表的な湧水池が現在の「忍野八海」となったのです。

 

忍野八海は国の指定する天然記念物であり、2013年には富士山の構成資産の一部として世界遺産にも登録されています。

 

また、名水百選にも選定されているほど澄み切った湧き水の美しさから山梨県の観光地としても人気があります。

 

8つの池にはそれぞれ名前がありますが、「忍野八海 見どころ」という記事にに詳細を述べておきましたのでご覧ください。

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忍野八海は池なのになぜ「八海」なの?

忍野八海は池なのになぜ「八海」なの?

忍野八海の「八海」という名は、民衆宗教の『富士講』の人々が8つの湧泉を巡礼して歩く「八海巡り」からきています。

 

富士講では忍野八海のことを元八海、内八海、根本八海、富士八海と呼んでいます。

 

忍野八海は古くから冥土修験の霊場とされ、行者たちは富士登拝の前には池の水でみそぎを行ったといいます。

 

忍野八海は観光地でもありますが、そんな宗教的な意味合いもあります。

 

それだけに単なる観光地とは違い、神秘的な色合いを深めているのです。

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観光地としての忍野八海

忍野八海が観光地として人気となったのは1965年ごろからでした。

 

その5年ほど前から茅葺き屋根と富士山をセットに、田園風景を売りとした観光地化が始まったのです。

 

さらに、1985年の名水百選に選定されたことで観光地化に拍車がかかります。

 

8つの湧水池の中で、最も深いとされている「湧池」を中心に人気が高まりました。

 

8つの池の中では一つだけ遠く離れている「出口池」や目立たない「鏡池」、「菖蒲池」などは観光客のなかで省かれる傾向にあり、人手が少なくなっています。

 

中心の「湧池」や八海の中に入っていない「中池」に人気が集中して賑わっていますが、観光地化した忍野八海を古の富士講修験者が見たらどう思うでしょうか。

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忍野八海の伝説

忍野八海の各池にはそれぞれ伝説が語り継がれています。

 

その中で、「出口池」や「銚子池」、「鏡池」は「忍野八海 見どころ」で触れていますが、まだご紹介していない池の伝説をここでご紹介しましょう。

お釜池にまつわる伝説

その昔、お釜池のほとりには年老いた父と美しい2人の姉妹が暮らしていました。

 

ある日、妹娘が洗濯をしていると突然池から大きなガマガエルが現れて娘を池に引きずり込んでしまったのです。

 

残された姉と父親は必死で妹娘を探しましたが、遺体すら上がってきませんでした。

 

以来、父と姉は妹の冥福を祈って暮らしたという悲しい伝説があります。

 

この話からお釜池を「大蟇(おおがま)池」とも呼びます。

底抜池にまつわる伝説

底抜池で食器や野菜などを洗っているときに、あやまって洗っていたものを手から離してしまうと渦に巻き込まれて消えてなくなってしまうのです。

 

なくしたものはどんなに探しても見つかりません。

 

が、しばらくすると池の底を通り抜け、お釜池に浮かび上がってくるのでした。

 

このことから村人たちはこの池で洗い物をするのは神様の怒りを買うと言い伝えられています。

湧池にまつわる伝説

昔、富士山が噴火した時、人々は焼けつくような熱に苦しみました。

 

喉の渇きや、人家の火事、野火を消すために人々は水を求めて叫んだといいます。

 

その声が天にまで届いた時、突然美しい天の声が聞こえました。

 

「私を信じなさい。そして永久に私を敬うならばみんなに水を与えよう」

 

その後間もなく溶岩の間から水が湧き出し、湧池となりました。

濁池にまつわる伝説

濁池はもとは澄んだきれいな水をたたえ、村人の飲料水となっていました。

 

ある日、みるからにみすぼらしい乞食のような行者がやってきて、池の持ち主の軒先に立ち一杯の水を求めました。

 

しかし、その家の老婆は無愛想にそれを断ったのです。

 

すると、瞬く間に池の水は濁ってしまいました。

 

濁り水を器に汲み取れば元の澄んだ水に戻るともいわれています。

菖蒲池の伝説

昔、この池の近くに仲の良い若夫婦が住んでいました。

が、夫が肺病にかかってしまったのです。

 

妻はできる限りの力を尽くして夫の看病をしましたが、夫の病気は重くなるばかりでした。

 

妻は神仏に助けを求めようと、池の水を浴びて身を清め一心不乱に祈祷しました。

 

すると、祈祷してちょうど37日目に

 

「池の菖蒲を夫の体に巻けば病魔は必ず退散する」

 

という神のお告げを聞き、その通りにすると夫の病はたちどころに治ったといいます。

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忍野八海の読み方は?池なのに海?歴史や伝説についても調査!のまとめ

いかがでしたでしょうか?

 

このように富士信仰と伝説に彩られた忍野八海は、ただの観光地とは違った荘厳さがあります。

 

そして何より、池の水の透き通るような美しさに人は惹かれていくのです。

 

忍野八海の読み方がわかったら、次はぜひ実際に訪れてみてくださいね。

食べ歩きグルメやお洒落なカフェなど、いろいろありますよ。

 

以下にまとめた記事がありますので参考にしてみてくださいね。

 


最後までご覧いただきありがとうございます。

良ければシェアしてもらえると嬉しいです。

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