大久野島という島をご存知ですか?
島内にはうさぎがひしめき合うように暮らしていて、一時はその数1,000羽以上はいるといわれています。
近年では自然淘汰されてうさぎの数も減りましたが、それでも500から600羽はいるということです。
白や茶色など色とりどりのうさぎがエサをねだって観光客のもとに集まり、モフモフした可愛さを惜しみなく見せてくれます。
動物好きにはたまらない「うさぎの島」ですが、こんなにたくさんいるのならと1羽ぐらい持ち帰りたい衝動に駆られてしまいます。
特に赤ちゃんうさぎが多くなる春先にはチビちゃんうさぎを持ち帰って家で飼ってみたいと思う人も出てくるでしょう。
ですが、大久野島のうさぎは持ち帰ることが可能なのでしょうか?
ここでは大久野島のうさぎと触れ合うためのルールと「うさぎは持ち帰ることができる?」という疑問にお答えしたいと思います。
大久野島のうさぎは持ち帰れるの?
大久野島は瀬戸内海芸予諸島ののひとつで、広島県竹原市に属する周囲4キロほどの小さな島です。
しかし、JR竹原市からフェリー乗り場の忠海港まで10分ほどで行くことができ、忠海港から大久野島までは約15分とアクセスも良いので、「うさぎの島」として観光客に人気の島となっています。
フェリーを降りて少し歩くと、もううさぎがえエサを求めて何羽も寄ってきます。
人間を見るとエサをくれるものだと思っているのでしょうか。
動物好き、特にうさぎ好きにはそれがたまらない魅力となります。
つい、かわいさに負けてえエサをあげたくなります。
エサをあげていると何羽もうさぎが集まってきます。
それもそのはず、少なくなったとはいえ、島内には500羽からのうさぎが生息しているのです。
どこをみても、うさぎ、ウサギ、兎・・・・
特に繁殖期の4月から5月には赤ちゃんうさぎが生まれてくる時期。
その可愛さについ、1羽ぐらい持ち帰りたいと思う人もいることでしょう。
しかし、大久野島のうさぎは持ち帰り禁止です。(当たり前ですが)
大久野島は現在国立公園に指定されており、うさぎを持ち帰ることは自然公園法や鳥獣保護法に触れ、違反した人には罰則があります。
可愛いうさぎですが決して持ち帰らないでください。
ペットのうさぎを島に捨てることも禁止です。
大久野島のうさぎを万が一持ち帰ったとしてもリスクが大きすぎる
島のうさぎは観光客に慣れていますが、野生のうさぎです。
ペットとは違い、体にはノミやダニを有している場合があります。
ダニの中にはウイルスを持ったマダニがおり、マダニに咬まれて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症する例もあります。
また、島内のうさぎたちのなかにスナッフルという感染症が広がっていることもあります。
スナッフルから派生したパスツレラ症にかかり目の異常や皮下腫瘍などを有するうさぎもいます。
さらに島内にはネズミも生息しています。
ネズミはさまざまな病原菌を有しており、ネズミと接触したうさぎにはその病原菌に感染している危険もあるのです。
可愛いからとこっそり持ち帰ったうさぎから病気をうつされることも考えられます。
大久野島のうさぎのすべてが病原菌を持っているということではありませんが、野生の動物を飼うということはそういうリスクがあるということを考えたほうが良いですね。
それに持ち帰ったうさぎを一生飼い続けることができますか?
持ち帰ったその日からエサやりや部屋の温度調節など面倒なうさぎの世話が待っています。
途中で嫌になり、うさぎを捨ててしまったらうさぎは死んでしまうのです。
うさぎに限らず、生き物を飼うということはその命を責任を持って預かるということです。
万が一うさぎが病気にかかったら健康保険のないうさぎの病院代は多額なものになります。
そんないろいろなリスクを考えると、うさぎは大久野島で見ているだけのほうが良いかもしれませんね。
もちろん、フツーに捕まりますので大久野島で愛でるだけにしましょう。
大久野島のうさぎにエサやりはできるの?
大久野島のうさぎにエサをやることはできます。
ただし、大久野島ではうさぎのエサは売っていません。
うさぎにエサをやりたい場合は、島へ渡る前にエサを用意する必要があります。
エサとしてはキャベツやニンジン、小松菜などの野菜を持ち込んでもOKですが、忠海港フェリー乗り場で一袋100円でうさぎのエサを飼うこともできます。
また、忠海駅近くのコンビニでもうさぎのエサが売られています。
島に渡る前にエサの用意をして行くと良いですね。
大久野島のウサギにエサをあげる時の注意
エサを入れたビニール袋や包装紙は必ず持ち帰りましょう。
うさぎがうっかり口に入れたら大変です。
また、決して人間のお菓子やパンなどはエサとして与えないようにしてください。
うさぎの体調を崩すことになります。
野菜でもイモ類やネギ類などは絶対に与えないこと!
猫や犬を飼っている人ならわかると思いますが、動物にネギ類を与えると死んでしまうことがあります。
うさぎが食べ残したエサは回収して自宅まで持ち帰ることも大切です。
そのまま放置すると野生のイノシシやネズミが増える原因にもなります。
腐った野菜が散乱し美観を損ねることにもなりかねません。
大久野島ではうさぎが食べ残したエサの持ち帰りをお願いしています。
しっかりとルールを守って大久野島のうさぎに餌やりしましょうね。
大久野島のウサギに触れ合うルールとは?
うさぎはか弱い動物です。
うさぎに触れるにはいくつかのルールを守らなければなりません。
うさぎはストレスがたまりやすく、追いかけ回したり、抱っこをすると骨を折ったりケガをしやすくなります。
病気やケガをすると野生環境では暮らせなくなってしまいます。
また、道路や道路脇、建物の前でうさぎと触れ合うとバスや自転車などにはねられる危険があります。
うさぎが交通事故の被害を受けないためにも場所を選んで戯れてください。
島内で自転車に乗る場合にも十分うさぎの動向に気をつけてください。
エサをやる時にはうさぎの口に手を触れないことも大切です。
エサと間違えて指を噛まれる恐れがあります。
大久野島のうさぎは持ち帰りできる?エサやりは?リスクやルールも!のまとめ
大久野島に観光に行く時には注意事項を十分に守って、楽しくうさぎと触れ合いたいですね。
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