セラード保護地域群というのは、
ブラジル中央部のゴイアス州にある
ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園の
2つの地域を合わせた世界遺産の呼び方です。
2001年に世界遺産登録されました。
広さは、日本の面積の約5倍!
この記事では、セラードってどんな意味なのか、
セラード保護地域群の大草原の建築家、
セラード保護地域群の謎の3つの穴、
セラード保護地域群の夜に輝く謎の光についてまとめてみました。
セラードってどんな意味?
セラードというのは、アマゾン低地熱帯林南部に広がる草原地帯のこと。
夏場は40℃を超える気温になるため、
背の高い木が育たず、
イネ科や背の低い植物が自生しています。
世界遺産としてだけでなく、セラードコーヒーが有名な地域です。
セラード保護地域群の大草原の建築家
この地域には、とんがり帽子的な土の塔が約2500万あります。
これは、この地域に住むシロアリが作った巣。
土をシロアリの唾液で固めながら、
大きな土の塔を作っていきます。
高さは、なんと2メートル以上!!
10年以上かかるそうです。。。
どこの国のアリも、勤勉に働きますね~。
このアリ塚には無数の穴があいているのですが、
これはシロアリたちが作った出入口。
大きな3つの穴は、シロアリたちではなく、
別の生物が作っています。
セラード保護地域群の謎の3つの穴
シロアリたちが苦労して作ったアリ塚に
3つの穴をあけるのは、
一体何者なんでしょうか?
犯人は、なんとこの地域に住むオオアリクイ・アリツカゲラ・アナホリフクロウです。
オオアリクイは、アリ塚のシロアリを食べるためにアリ塚を壊します。
その時にできるのがひとつめの穴。
アリツカゲラは、シロアリたちがせっせと作った
アリ塚を自分たちのすみかにしてしまいます。
アリ塚の上の方の穴がそうです。
アナホリフクロウは、名前のとおり、土を掘って穴をあけます。
地面に穴をほらずに、
シロアリたちのアリ塚の下のほうから
地下に向かって穴をあけて、そこに住みます。
40℃以上にもなる気温が高い日中でも、穴の中は約15℃ぐらいと、かなり快適!
それぞれ、生きるために協力しているようです。
オオアリクイは、協力者というより破壊者ですが。。。
セラード保護地域群の夜に輝く謎の光とは?
セラード保護地域群の夜は、また違った顔を見せてくれます。
シロアリたちの芸術作品であるアリ塚に、奇妙な光が輝いています。
これは雨季にだけ見られる、雨があがった夕暮れに起きる現象だとか。
街角のイルミネーションのように、
幻想的で見とれてしまうほどの美しさですが、
これは何が光っているのでしょうか??
シロアリが光っている?と思いたいのですが、
このアリ塚には3つの穴をあける同居人?のほかに、
もう1人?いるのです。
この光の原因は、ヒカリコメツキの幼虫。
アリ塚に身を寄せたお礼に光っているのかと思いきや、そんなわけはありません。
ヒカリコメツキの幼虫が光ることで、
シロアリたちがおびき寄せられます。
シロアリたちがヒカリコメツキの幼虫に近づいたところを、
この光る幼虫はパクッとシロアリたちを食べてしまいます!
シロアリからしたら踏んだり蹴ったりな感じですが、
こうやって生態系が守られているんですね~。
ちなみに、ヒカリコメツキの光は
発光する生き物の中ではかなり強い光なんだそう。
この光を使って、がん細胞を光らせて見分けやすくする研究が進んでいます!
セラード保護地域群についてのまとめ
今回は、世界遺産・ブラジルの
セラード保護地域群について調べてみました!
ブラジルは、日本の反対側でかなり遠いし、
なじみがないイメージですが、
調べてみてかなり興味がわきました。
ぜひ行ってみたいものです。
これを読まれた方も、興味を持っていただけたら嬉しいです。
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