岩手県一関市にある『厳美渓』は、磐井川沿いにある全長2mほどの渓谷です。
川によって侵食された巨岩が素晴らしい景色を見せてくれます。
その美しさは数々の歴史上の偉人にも愛され、伊達政宗も「東の松島 北の厳美渓」と絶賛したという岩手県の名勝のひとつです。
1927年に国の名勝及び天然記念物にも指定されたという美しい景色をぜひ一度は見たいものですが、名物の団子にもそそられます。
「花より団子」とも言われるように、美しい景色を見ながら食べる団子はまた格別です。
そんな食いしん坊も満足できるのが名物「かっこうだんご」です。
あっと驚く団子の販売方法で人気を呼んでいる「かっこうだんご」。
団子の味だけではなく、ユニークな販売方法さえも名物となっています。
「かっこうだんごってなに?」と、はてなマークが頭にたくさん浮かんだそこのあなた!
これから「かっこうだんご」について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
空飛ぶかっこうだんご
空飛ぶ団子-(:D)(:Φ)(:3)―
甘さ控えめで美味しかった✨
団子屋のおじさんが
私たちの近くに居たご夫婦も家族だと思ったようで
お茶が4人分飛んできた・*・:
🍵🍵🍵🍵(お茶も美味しい)
なので そのご夫婦にお茶を
差し上げて双方にっこり
🍵🍵👫👫🍵🍵#おじさんありがとう#かっこうだんご#厳美渓 pic.twitter.com/WeBRbIjpB5— ゅ-ゅ💛 (@vWxYJ23T4XLE8Z7) November 18, 2022
厳美渓の名物といえばやはりこの「空飛ぶかっこうだんご」でしょう。
団子が空を飛ぶとはどういうことなのか、気になりますね。
タネを明かせば、お店の2階と渓流を挟んだ対岸にある東屋にケーブルが引かれていて、、、
お客が東屋から団子を注文するとケーブルを使ってお店からカゴに入った団子がまるで空を飛んでくるようにお客の元へ届くという仕組みです。
対岸のお店に行くことなく団子を食べながら厳美渓の景色も楽しめるため、観光客に人気があります。
また、ケーブルを伝ってくるカゴの団子がスピード感をもって飛んでくるので、ちょっとしたエンターテインメントとなっています。
空飛ぶかっこうだんごはどうやって買うの?
〜厳美渓〜
かっこうだんご pic.twitter.com/mkmSV8inaM— しゅーへー (@yokai_sensenasi) August 24, 2022
お客は東屋で団子を買うことになります。
東屋にはケーブルにカゴがぶら下がっています。
このカゴには料金を入れる小さなカゴが入っているので、そこに人数分の料金を入れます。(1人分は500円)
お金を入れたらカゴの隣にある板を木づちで叩きます。
するとお店の人が反応し、カゴはあっという間に向こう岸のお店まで引っ張られていきます。
少し待つと、カゴの中には人数分のお茶と団子が入り、ケーブルを伝ってお客の元へ届くというわけです。
お釣りがある時はお金を入れた小さなカゴの中にちゃんとお釣りが入って帰ってきます。
お茶も少しもこぼさずにケーブルを伝って降りてくるのは長年の経験によるものだといいます。
こうして山の上の店から渓流を挟んだお客のところまで空を飛ぶように団子がやってくるのです。
カゴの中身はお茶と団子の3本セット(あんこ・ゴマ・みたらし)。
これが1人前で500円となっています。
少し前までは400円でしたが、「昨今の箱代の高騰により少しだけ値上げさせてもらいました」と5代目店主は申し訳なさそうに語っています。
かっこうだんごはよくある球の形ではなく、円柱のような形をしています。
蒸し上がった生地を糸を巻き付けて切り、串に刺した団子でモチモチと柔らかく、とても美味しいと評判です。
何より空から団子が飛んでくる趣向が面白いですね。
この景色を見たくて甘党でなくても団子を注文する人もいるとかいないとか・・・
かっこうだんごの由来とは?
かっこうだんご🍡 pic.twitter.com/Fqdvfmz2TR
— のん (@noncyppp) November 21, 2022
「かっこうだんご」の名前の由来は、店名の「郭公屋(かっこうや)」からきています。
創業者の千葉酉吉が鳥のカッコウ(郭公)の物真似が得意であったことから店名を「郭公屋」とし、その店の団子であることから「郭公だんご(かっこうだんご)」としました。
また、団子が空を滑降するということから「かっこうだんご」となったという説もあります。
郭公屋の創業は1878年(明治11年)で、初代の千葉酉吉が茶屋で出していた団子を対岸の観光客にも販売できないかと考えたことから「空飛ぶ団子」が生まれました。
千葉酉吉はまた、得意のカッコウの物真似をして茶屋に訪れる観光客を大変喜ばせていたといいます。
1937年(昭和12年)に閑院宮載仁親王・智恵子妃夫妻が厳美渓を訪問した際に名物となった団子作りを実演して献上しましたが、その時に自慢の郭公鳥(カッコウ鳥)」の物真似を披露しました。
閑院宮載仁親王・智恵子妃夫妻には大変喜ばれ、御賞詞と金一封を賜ったということです。
かっこうだんごの営業時間・アクセスは?
厳美渓・郭公屋(かっこうや)の「空飛ぶ団子」3/13土から営業開始しました!
雨でもザーザー降りにならなけらば、「空飛ぶ団子」はできます!天気が悪い日は空いていて、狙い目ですよ!#厳美渓#空飛ぶ団子#かっこう団子#一関#岩手#ドライブコース#一関市観光協会 pic.twitter.com/kj3jZyfwZS
— 一関市観光協会 (@ichikan2019) March 13, 2021
営業時間は9:00〜16:00です。
営業期間は4月〜11月となり、冬季(12月〜3月)は休業となります。
また、営業時間中であっても荒天の時には提供されない場合があります。
GWなど混雑するような季節には提供まで時間がかかることもありますので、かなりま待たされることも・・・
なるべく平日に行く方が良いですね。
また、お店に黄色い札がかけられた時には当日の営業は売り切れのため終了となります。
所在地 : 一関市厳美町滝ノ上211
電話番号 : 0191-29-2031
電車でのアクセス : 一ノ関駅→バス20分 厳美渓線厳美渓バス停 →徒歩5分→郭公屋
新型コロナウイルスの影響により当面の間は店内飲食はなしとのことで、空飛ぶ団子とテイクアウトのみの販売となります。
空飛ぶかっこうだんごは、天工橋のたもとにある休憩所(東屋)で頼むことができます。
厳美渓のかっこうだんごってなに?買い方や由来についても調査!のまとめ
かっこうだんごというのは、郭公屋というお団子屋さんが面白い発想で売っているだんごのことでしたね。
郭公屋というお店の名前の由来は、店主がかっこうの物まねをしていたからという理由でした。
岩手県の景勝地・厳美渓はぜひ行ってみたい美しいところです。
そしてもちろん名物の「空飛ぶだんご」、かっこうだんごもぜひ味わってみたい一品ですね。
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